大きなケガや手術の際に欠かせない輸血ですが、オーストリアの医師ラントシュタイナー(ノーベル生理学・医学賞を受賞)が1900年にABO式の血液型の分類を発見するまでは、一か八かの状態で行っていました。恐ろしや…。
それからおよそ40年後に発見されたのがRh式です。こちらは研究に使用されたアカゲザルの英名から命名されました。血液型を決めるのは、赤血球の表面にある抗原(特定のたんぱく質)と、血清中の抗体の組み合わせによるものです。
日本人はA型が4割、O型3割、B型2割、AB型1割となっています。父と母からきた二つの遺伝子で型は決まりますが、特殊なタイプや突然変異もあり、実の親子でも通常ありえない型になるケースも存在します。
輸血の前には、赤血球と血清のそれぞれにA・Bの抗体、A・Bの赤血球を混ぜ、擬集反応が起きるかを二重チェックし、抗D抗体を含む試薬でも調べます。さらに患者の血清と輸血用の赤血球を直接混ぜてみる交差適合性試験も行います。